後東 航

「誰かがやるくらいなら僕がやりたい」

初めまして。後東航です。まめなでは主にバーを担当しています。何かを作ることが好きなので廃材で椅子を作ってみたりスパイスカレーを100種類作ってみたり、最近は自分の住んでいる家を改修したりしています。

まめなとの出会い

初めてまめなに来たのは2021年(大学3年)の2月です。春休みに漆喰を塗るワークショップに参加したことをきっかけにまめなに通うようになりました。初めは同じ呉市出身でありながら、久比という場所も読み方も知りませんでした。そこからあっという間に1年半が経ち今ではバーの店長をしています。

椅子作りから関わり方を考える

まめなで活動したことの一つに椅子作りがあります。

ある時、崎原邸学舎で地域の方がみかんカゴを逆さにして座っているのを見かけました。そういう使い方もできるのかと感心する一方で何だか座り辛そうにも見えました。座面が少し低い気がしたので、みんなが最高に座りやすい高さの椅子を作ったらハッピーじゃん〜くらいの気持ちで椅子を作ってみました。

材料は廃材を使ったのでほぼ0円。何度も座りながら最高の高さを探りました。結局ベンチを作ることにしたのですが、地域の人が僕が作ったベンチに座って談笑しているのを見た時はとても嬉しかったです。そこからいろんな椅子を作っては何となく置いておくことにしました。結果、座ってお話をする時に、野外ライブの観客席で、お昼寝をする時など様々な使い方をしてくれる人がいました。

僕にとってのここは関わり方を考える場所だと思っています。椅子はその一例で、久比に常駐していない僕が地域の人や来客の方と関わる手段になればいいなという思いがあります。いろんな形の椅子がここのウッドデッキにあることで、それに興味を持ってくれる人や新しいアイデアをくれる人、大工道具を譲ってくれる人など僕がその場にいてもいなくても新しい関わりが生まれます。こうした多様な関わりを考えたり、実践したりしながら更に「良い椅子」を追求していきたいです。

バー邂逅について

バーは2階が図書館になっていて、図書館でさまざまな知見を得たり考えを深めたりしたことをバーで共有する、バーで共有したことを図書館で深めていくサイクルを基本構想としています。店名にもなっている邂逅(かいこう)は思いがけない出会いや巡り合いを意味する言葉で、この基本構想を元に名付けました。

常時お客さんがいる訳ではないので、現在予約制での営業とさせていただいてます。ただ僕がまめなにいる日は「飲みたい」と言っていただければ僕が元気な限りお店を開けちゃいます。

僕はお酒が飲めないので、カクテルなどを作る練習するときはまめなスタッフに味見をしてもらいあーだこーだ言いながらやってます。ジンやウィスキーの試飲も小さなスプーンで慎重に行います。飲めないのにどうしてバーをしようと思ったのかと聞かれることが多いのですが、バーの店内を見てここを誰かがやるくらいなら僕がやりたいと思ったからです。お酒を飲めないやつが何やってんだよって感じですが、バーをやってみてお客さんのなかで意外とお酒が飲めない人が多いことを知りました。ノンアルコールの需要はありそうなので「1杯飲みたいのに車で来てるからダメだ〜」といったお客さんでも、お酒が弱い人でも飲めるモクテル(ノンアルコールのカクテル)を練習しています。

これを読んでくださった方がバーにいらした際には今の僕にできる精一杯の1杯をお作りします。それではバー邂逅でお待ちしてます。

ご予約は電話番号0823-66-2939
または Instagramアカウント「@bar_kaikoh_」まで